KID’S ART PROJECT / アーティストのように描こう

KID’S ART PROJECT / アーティストのように描こう

アーティスト髙橋洋平氏を招き、散歩で撮影した風景をもとに絵を描くプログラムを実施しました。ある子は写真にない紫の花を記憶から描き加え、子どもたちが見たものだけでなく、感じた時間そのものを表現している姿が印象的でした。

アーティストのように描くことをテーマに、その手法や画材をアーティスト自身に教わる。

弊社が運営する認可外保育園ロハスキッズ・センター クローバー(以下、クローバー)の園内アートプロジェクト『KID’S ART PROJECT』において、アーティストの髙橋洋平氏をゲスト講師に迎え、散歩の中で出会った風景を表現するプログラムを実施しました。
髙橋氏はこれまで、狼や馬などの動物を画面からはみ出すほどの躍動感で描いてきた作家です。しかしコロナ禍により人との接点が減る中、カメラを持って散歩に出る機会が増え、さらにお子さんの誕生という個人的な変化も重なったことで、これまで意識してこなかった日常の風景に美しさを見いだすようになりました。
本プログラムでは、散歩の中で撮影した風景をアクリル絵の具で描くという髙橋氏の現在の制作スタイルにならい、年中児たちがインスタントカメラを手に髙橋氏とともに散歩に出かけました。
子どもたちは、普段は気に留めず通り過ぎてしまう風景にもカメラを向け、思い思いにシャッターを切り、心に触れた景色を写真に収めました。
撮影した写真の中からお気に入りの一枚を選び、キャンバスに色を重ねていく姿はまさにアーティストそのものでした。子どもたちは写真と見比べながら、丁寧に絵を描き進めていきます。
ある子どもは写真を見ながら、「ここには昔、紫のお花が咲いていた」と話し、写真には写っていない花を描き加えました。そこには、目に見えるものを写すだけでなく、記憶をたどり、心に残った風景を再構成する力が表れていました。子どもたちは、見たものだけでなく、感じた時間そのものを描いていたのかもしれません。
ギャラリーNAAMでの展示では、絵のもととなった写真だけでなく、子どもならではの視点で切り取られた写真作品もあわせて紹介しました。ストリートフォトグラファーを思わせるユニークな写真の数々は、保護者の皆様にも大変好評でした。